出典:EPGの番組情報

歴史探偵「江戸の天才たち」[解][字]

世界レベルの天才が次々に生まれた江戸時代。彼らが残した驚きの発明を徹底調査!才能誕生の裏には全国的な数学ブームが!?現代にも通用する「学びのシステム」に迫る。

番組内容
江戸時代、それは世界的な才能が花開いた時代だった!最先端の望遠鏡を独力で作った職人や世界レベルの数学理論を構築した和算家をはじめ、天才たちが次々登場した。なぜこれほどの才能が生まれたのか?見えてきたのは、全国的に巻き起こった空前の数学ブーム。暮らしに役立つ実践問題から現役京大生も苦戦する超難問まで、身分を問わず誰もが数学を楽しんでいた実態が浮かび上がった。現代にも通用する「学びのシステム」に迫る!
出演者
【出演】佐藤二朗

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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キーワード出現数ベスト20

  1. 天才
  2. 望遠鏡
  3. 一貫斎
  4. 江戸時代
  5. 久重
  6. 所長
  7. 調査
  8. 問題
  9. 数学
  10. 現代
  11. 発明
  12. 人形
  13. 絵馬
  14. 江戸
  15. 小川
  16. 先生
  17. ヒント
  18. レベル
  19. 凹凸
  20. 技術

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
created by Rinker
エンスカイ(ENSKY)

それは 驚異の才能が
花開いた時期でした。

最先端の望遠鏡を
たった一人で作り上げた発明家。

そして 現代の技術者をも うならせる…

なぜ これほどの天才たちが

次々と生まれたのでしょうか?

調査すると
江戸の意外な教育事情が明らかに。

そのレベルは…。

これは 「デカルトの円定理」
というのを使わないと

解けないので。
デカルトの名前が出てくるとは…。

天才誕生。 その秘密に迫ります。

え~ すごっ。

「歴史探偵」 調査開始です。

♬~

さあ 所長 今日のテーマは

「江戸の天才たち」。

ちょっとね 天才っていうと
遠い存在に思えますけれども

実は調査してみると 現代にも役立つ
学びのヒントがあるんですよ。

なるほど。
私ね この番組 息子がね 好きで

よくね 毎週 一緒に見てるんでね

ちょっと 息子にも 今日のやつを見て
ちょっと いろいろ学んでほしいですね。

そうですね。 ヒントがありそうですよ。

で 調査を担当したのは 森田探偵で~す。
出た! 森田洋平。

どうも すみません すみません…。

ハハハハハッ! わざと やってるだろ。

ドアノブより低い腰の 森田洋平。
腰どこじゃなかったですよ 今。

今日は 一段と低かったね。
よろしくお願いいたします。

今回 その 江戸の天才なんですけれども

調べれば調べるほど
もう ちょっと レベルが高すぎて

どれくらい すごかったのか

理解するのに
もう 精いっぱいだったんですよ。

そうですか。
それを ご理解頂くために

まず こちらをご紹介したいと思います。

これ 不思議な絵とか 記号とか 図が
描かれていますけれども

これ 全て…

これ 何ですか?
何か マージャンの駒みたいな…。

あっ これは…

え~? ごめんなさい。
またこれ また視聴者に

「佐藤二朗 所長のくせに
何も知らなすぎ」とか言われそうだけど

江戸時代に 数学の そういった本がある?
あったんです。

これを書いたのは 数学の天才です。

世界的な研究を
次々と発表していた天才が

江戸時代の日本にいたんです。

そんな天才が。
そこが驚きですよね。

そして こちら。
ご覧になって いかがですか?

これ もう 鳥っていうか…
何か 鳥… 鳥…。

四角いね 箱のようなものから
羽が生えていますけれども

これを描いたのは…

あの さまざまな発明を行った天才…

…を持っていたと
評価されているんですね。

いや もう 大天才ですからね
レオナルド・ダビンチ。

さあ まずは
この東洋のダビンチについて

徹底調査してきました。

そんな天才が江戸時代に。 ええ?

さあ やって来ました 琵琶湖。

やっぱり 大きいですね。
ほんとに海みたいです。

やって来たのは
滋賀県の長浜市。

最近 「東洋のダビンチ」と呼ばれる
天才の史料が見つかりました。

こんにちは。
こんにちは。

「歴史探偵」の森田と申します。
お願いいたします。

案内してくれるのは…

どんな発明を
していたんでしょう?

あっ いくつもありますね。
はい。

出てきたのは 設計図やスケッチの数々。

江戸時代後期のものです。

早速 見せてもらいます。

何だろう? え~と…。

何やら不思議な図面が…。

何の発明か分かりますか?

分かりますかいな これ。
どうでしょう?

絵があるんで。
ヒントは…。

いや 全然…。
先の方がヒントです。

クラッカーとか思ったけど
お葬式で クラッカー使うわけないもんな。

クラッカー
「パーン!」っていう方ですか?

もう 葬式でも使う…。

正解は…

え!? 全然 思ってたんと違う。

ペンです。
でも そうか 確かに

こう 墨汁を こう つけて
書くっていうことじゃないんだよね。

携帯できるってことですよね
きっとね。

ペンの後ろから墨を入れ

筆先に補給するというもの。

画期的なのは 筆先の仕組み。

つまんで差し込むと
墨が出て

引くと 出なくなると
いいます。

現代の筆ペンが発売される…

更に最近
とんでもない史料が見つかりました。

翼のついた箱や
細かい部品が描かれた冊子。

これは それぞれ何ですか?

(岡本)こちらはですね どちらとも
飛行機の設計図になるんですけれども。

飛行機?
(岡本)はい。

え~!

なんと 飛行機の設計図。

現存する日本最古のものです。

実用品から飛行機まで。

飛び抜けた発想力は
まさに 東洋のダビンチ!

その正体は…。

一貫斎は 鉄砲鍛冶の職人でした。

(銃声)

お見事!

撃ち方も心得ておかねば
良き鉄砲は出来ん。

生まれは 現在の滋賀県長浜市。

戦国時代から栄えた
鉄砲作りの一大拠点でした。

鉄砲作りには
金属加工から火薬の調合まで

幅広い技術と
高度な知識が欠かせません。

それを生かして
一貫斎は さまざまなものを発明しました。

天才として その名を世に知らしめた品が
今も残っています。

望遠鏡は 天文学が盛んなヨーロッパで
開発された最先端の機器。

それを 一人で作り上げたのです。

きっかけは 江戸で
外国製の望遠鏡を目にしたことでした。

やや!

一貫斎は その技術の高さに驚きます。

そして 自分で作ることを決意します。

しかし 1つ 大きな壁がありました。

お~! 随分 きれいな鏡に
仕上がりましたね。

何を言うておる。

見てみろ ここを! まだ曇りがある。

一貫斎が作ろうとした望遠鏡は
「反射式望遠鏡」と呼ばれるもの。

2つの鏡の反射を利用して
ものを拡大します。

肝となるのは 大小ある2つの鏡。

表面に
少しでも凹凸があると

見た時に ゆがんでしまう

望遠鏡の命です。

しかし 当時の日本で鏡といえば
銅にメッキを施したもの。

一貫斎は 鏡作りを 一から始めました。

…という作業を繰り返します。

凹凸のない鏡を作るため
一貫斎は ある工夫を凝らしていました。

天文学者の…

…という情報あります。

日本刀には 油を使い
輝きを生み出す工程があります。

それを応用したのです。

鏡を砥石で磨く時
細かな石の粒子が回転します。

この動きが表面を削り
滑らかにします。

油を使うと 回転力がアップします。

粘りけの強い油が
粒子を しっかりと捉えるからです。

幅広い知識を持つ
一貫斎ならではの発想です。

その結果…。

ハァ… おお 輝きが増してきたぞ!

実際に仕上げたのが この鏡。

望遠鏡は ついに完成したのです。

一貫斎の望遠鏡は
どれほどの精度なのか。

今回 特別に 国立天文台の協力を
得ることができました。

最先端の測定機で
鏡を科学的に調査します。

レーザー光を鏡に当て

表面の凹凸が どれくらいなのかを
数値化します。

基準となる単位は 「λ」。

鏡の表面の
一番高い所と低い所の差です。

これが 1λを下回れば

凹凸が少なく 精密な鏡だと言えます。

調査を行うこと5時間。
果たして結果は…。

すごい。

すごいじゃん!
1λの半分ぐらいじゃん。

結果は 0.52λ。

現代の精密機器に使われる
鏡と比べても

遜色ない値でした。

一貫斎は 独自に作り上げた
この望遠鏡で…

一体 どのように見えるのか。

その貴重な映像を
このあと お見せします!

うん。 あの でも まあ 望遠鏡って

その 誰か先生みたいな人に
作り方を教えてもらったわけでもなく

一人で考えて しかもそれが
現代にも通用するっていうのは

もう まさにね 天才ですよね。

で その一貫斎の望遠鏡の
精巧なレプリカを

今回 お借りしてまいりました。
出ました!

お願いしま~す。

これですか~。

で 調査にもありましたとおり

中に鏡があるので
少し 横から のぞいてみて下さい。

こちらから… 見えますかね。

あら 見える!

ほんとに 大小 大きい鏡と

手前に 小さい鏡が見えますね。

すごい でも…。
きれいですか?

きれいですよ 何か。 へえ~。

これをねえ まあこれ
レプリカですけど 江戸時代に。

そうなんですよ。
でも この望遠鏡に

一貫斎が研究した
ほんとに 技術が詰まってるんですよね。

この鏡なんですけど
さっきの調査にあったようにですね

日本刀を こう
研ぐ技術が使われているんですが…

でも まあ いずれにしても…

…とかっていうことですね。
そうですね。

ああ それだよ それだよ。
見てみたくないですか?

いや それは見たいよ それは。
気になりますよね。

それは もう
絶対 見たくないなんて人はいません。

これ ちなみに
学芸員の岡本さんによりますと

一貫斎が作った望遠鏡で見た月の様子を
カメラに収めるのは

史上初ではないか
ということなんです。

ちょっと見して下さい 早く。
はい。 繰り返しになりますけれども

これ 一貫斎が作った望遠鏡で見た
月の様子を…。
な~んで繰り返すの!

史上初なんですよ!
だから 早く見してほしいんだよ 俺は!

史上初の映像 ご覧下さい!
早く見せてくれよ おい。

博物館の協力を得て

一貫斎が作った本物の望遠鏡で
月を見てみました。

ほう 本物ですね。
その映像が こちら!

どれだ!

おお!

おお~ おっ!

すごい。 クレーターとか ちゃんと見える。
見えますね。

もう まさにこれ 200年前に
こんな鮮明な月を見てたってことですよ。

えっ うそ! これが
江戸時代の人が作った望遠鏡で見た月?

はい。
すごいね! すごいですよね!

いや~ ちょっと正直 ごめんなさい。

ここまで想像してませんでした。

クレーターの凹凸 見て下さい ほんとに。

はっきり見えましたね。
見えましたよね 影も。

そして 続いて 見て頂きたいのが
このようなものが残っているんです。

ほう それは?

恐らく 観測図として
一貫斎が描いたものなんですね。

あ~ そりゃ描き残したくなるよね。

ただ これだけじゃなくて…

土星は あのタイタンも
ちゃんと描いてるんですよ。

マジですか!

いや ごめんなさい。

そうですね。
そうですよ まさに。

もう そうね
もう 天才としか言いようがないね。

実は所長
こういう望遠鏡だけじゃなくって

江戸時代には 日本で
初めて国産化されたものっていうのは

他にも たくさんあるんですよね。

例えば 顕微鏡とかも
江戸時代に出来てますし

電信機とか あと万歩計。

万歩計!?

ええ~! しかし…

やっぱり
そういったね 疑問 浮かびますよね。

調べてみますと
驚きの 学びのシステムがあったんです。

やって来たのは
三重県にある神社。

ここに 天才が次々と生まれた

ヒントがあるといいます。

森田さん こんにちは。
あっ こんにちは。 宮司の横山です。

こちらの宮司さんで?
はい そうです。

宮司さんが見せてくれたのは…。

これ 実は…

江戸時代に
奉納されたものです。

よく見ると
不思議な模様が描かれていました。

何だい? 大中小が見えますね。

どうも はじめまして。
四日市大学の小川です。

ここで 助っ人登場。

え?

(小川)はい。
ええ?

(小川)図形の問題です はい。

へえ~。

描かれていた模様は なんと…

ある円の中に 大中小8つの円が

図のように収まる時

大きな円の直径は? という内容。

ええ!?
どうですか?

「どうですか?」って
分かるわけないじゃないか!

絵馬には
その答えも。

あっ うそ~!

ええ。

数学の問題が書かれた
絵馬は

これだけでは
ありませんでした。

別の神社を訪ねてみると…。

次々と出てきました。

あら また 何か変なの…。

この問題。

まず 円や半円が図のように

ぴったり収まっています。

この隙間に
次々と 円を描いていきます。

この時…

…というもの。

何で そんな難しい!

所長!
所長 答えは?

分かるわけ
ないじゃないか。

…というのを使わないと解けないので。

デカルトの名前が出てくるとは。

多分 いきなり見たんでは…

そんな かかるんですか? すっごい。

こちらも かなりの高レベル。

こういった… ちょっと失礼ですけど

のどかな地域の神社にも残っている
ってことなんですね。

こうした絵馬は
全国で確認されています。

その数 なんと2, 500以上。

中には 自分で考えた問題を

飾る人たちもいました。

考えちゃうってね。
ねえ?

更に さまざまな
職業の人たちが

問題を作っていました。

まさに 誰もが参加した
数学ブームが起こっていたのです。

え~! あら これは
ごめんなさい 知りませんでした。

その謎を解くカギは
古書店にありました。

おお~ すごい!

これは かなり年代物の本が
文字どおり 山積みですね。

これ?

中を見てみると…。

実は 数学ブームの火付け役は
こうした問題集でした。

江戸時代の初めに
出版された…

この本が
ベストセラーになったのです。

大ヒットの裏には
江戸時代ならではの事情がありました。

長く続いた戦国の世が終わり
江戸幕府が開かれると 社会は安定。

人々の暮らしに

大きな変化が生まれました。

経済的な競争社会に欠かせないのが…

商人は競って

より高度な為替や利息の計算を
学ぶようになりました。

農民でも 田畑の取れ高はどれくらいか
正しく年貢を取られているか

自ら計算することが
当たり前となっていったのです。

そんな時代に出版されたのが
数学の問題集でした。

そこには 多くの人が
手に取るための

工夫が凝らされていました。

ネズミも描かれてますね。
(小川)はい。

あっ 更に 今度 また人。
(小川)はい。

え~と お殿様と部下…
家臣でしょうかね。

そうなんですね。

更に 問題も実践的なものでした。

あっ これは…。

(小川)これは…。
俵を運ぶ…。

こちらは たくさんの米俵の数を求める
計算問題です。

楽しくて 生活に役立つと
多くの人が 数学に夢中になりました。

高度な教育の普及。

それが 江戸の天才たちを生み出す
土壌になったのです。

いや~ 驚き驚き。
数学とか

ちょっと 苦手意識 持っちゃうね
お子さんとかね いるけど見てほしいね。

そもそも 楽しいもんなんだと。
ねえ そして 実践にも役立つんだと。

先生 あれですね 今…

そんな感じで
何か あの絵馬とか見てると…

どういう実験だい。
こちらの問題 覚えていますか?

この大きい円の直径は いくつか。 所長。

分かるわけがないという答えです 私は。

河合先生は?
ほんとに数学…。

河合先生は分かる!
そんな 大学の先生は分かるはず!

分かんないんですか?
いえいえ もう 0点取ったんで 数学

高校時代に。
もう ほんとに もう恥ずかしい。

ちょっと安心しますね。
安心しますね。
先生が分かんないというとね。

というわけで ここで突然ですが… バン!

イエーイ。
(拍手)

何で 急に そんな番組が変わったような
感じになるの? その大仰な。

すいません。 ちょっと
テンションが上がりすぎてしまいました。

実際 結果はどうだったのか
ちょっと ご覧頂きましょう。

ええ これは分かるんじゃないの?
現役でしょ?

調査に協力してくれたのは

京都大学工学部と 大学院の皆さん

8人です。
これはもう理系だ… 理系だね 工学部。

では 改めて問題を説明しますと

外側の円の中に
大中小の 8つの円を入れて…。

それは分かる。
外側の円の直径が分かっている時に

大きな円の直径は いくらかという
問題でした。

これ 制限時間は
2時間というふうにしました。

これ どうなんだ…
京大の理系の方々は分かる?

さあ 早くも 頭を抱えている人がいます。

分かりやすく
頭を抱えてますね。

ええ。 そして真ん中の上の方

ちょっと 苦笑いしてしまってる
ようにも見えますね。

なぜなんだ
こんなの分かるぞってことですかね。

残り 20分ですが…。
どうだい?

皆さん?
また頭を抱えましたね 左下の方。

かなり悩んでいます。

上を見上げた方もいます。

上には 答えはありません。

はい 終了で~す。
終了。 どうなの?

さあ この8人の結果
どうなったと思いますか?

京大の工学部って聞いて やっぱりね
もう最高レベルのね あれですから

8人中 もう8人中7人ぐらい
分かんじゃないのって思ったけど

ものすごい
左下の人が 何度もこうやってたんで。

うわ~…。

京大生8人中 誰も解けませんでした。

2時間かけて?
ええ。

江戸時代の人が解いた問題で。
勘定奉行が。

勘定奉行が!
はい。

いや もう そりゃ
勘定は確かだったろう。

フフフッ そうですね。

このチャレンジのあと
こんなふうに話していました。

…という人が 2人。 で 中には…

まあ でも 今の現代の京都大学の工学部の
現役の大学生 大学院生が8人

誰も解けないようなレベルの数学のね
その絵馬が 神社にあって

みんな挑戦していたって考えると

「いや 江戸時代 半端ねえな おい!」
って思いますね。

ちなみに
問題の解き方は
こちら。

「三平方の定理」を
使い

複雑な計算を
繰り返して

答えを出します。

これでも
絵馬の中では

中級レベルだそうです。

やっぱり 江戸時代
半端ねえ!

もう一つ 言えることは…

はあ~
何か 独り占めしたりしないという。

そうなんです。 結構ね…

あ~!

さっきの 望遠鏡を発明した…

え~ なるほど。

なるほど。

さあ 所長 続いてはそちら。

はいはいはい。
これは 人形が置いてありますよ これ。

はい。 その人形の横に
湯飲みがありますけれども

それを ちょっと
お盆にのせてみて下さい。

いいですか? はい。
怖い怖い 怖い怖い。

おお びっくりした! お~!

動きました。

所長が入れてくれた…。

おお!
はい お茶を頂きます。

あっ! ちょっと… こんな…。

お茶をあげて。
結構なお点前で。

そして戻しますと…。
はい 戻しま~す。

あっ えっ 回るの!?

回るの すごくない?
ターンしました ええ。

そのまま… ええ? 回るのすごいな。

所長のもとに戻ってまいりました。

はい 湯飲みを持ち上げると止まると。
すばらしい。

からくり人形でございます。
からくり人形です。

私 ちょっと ごめんなさい
正直言うと 今

いや 河合先生 そのまま置いたら
そのまま落ちちゃうと思ったら

回ったの すごいね。

これは 現代の職人さんが
作ったものなんですけれども。

あっ これは現代 うん。
ただ その…

はい それは ちょっと聞いたことあります
からくり人形。

続いて 最後の調査は

この からくり人形の天才について
なんです。

いろんな天才が
江戸時代は ひしめき合ったんだね。

江戸の人たちを とりこにした…

江戸時代の後期
「天才」と言われた人物が現れます。

久重の作る人形には

人の心を動かす工夫が
凝らされていました。

例えば この弓曳童子。

自ら矢を取り出し 弓にかけ…。

的に当てます。

これだけでも
すごい技術が使われているのですが…。

久重は 更に
こんな仕掛けを用意していました。

もう一度 動かすと…。

あれ? 外れた!

実はこれ わざと外すように
設計されていたと言われています。

久重は 次々と
人々を驚かせる発明を生み出します。

こちらは…

ゼンマイを巻くだけで…

…など 6つの文字盤が動きます。

あ~!
すごいですよね。

すごいね。 もう 何か
笑うしかないよね もう これ。

更に 天球儀も入れ込むなど

さまざまな機能を
この時計1つに詰め込みました。

うわ~!

まさに 遊び心豊かな天才でした。

しかし その後 久重は

からくり作りを
やめざるをえなくなります。

あれ 何でよ。 ここまでの天才が。

九州の佐賀藩に
引き抜かれたのです。

あ~ そうすると…。

このころ 日本の近海には

外国の船が
次々と 出現していました。

この脅威に対抗するために
日本の近代化は欠かせません。

そこで 久重の技術力が
求められたのです。

まあ ほっとかんわな そりゃな。

蒸気機関の開発
更には 武器の製造を任されます。

ここには 遊び心は
入れられませんね。

ちょっとよいか。
はい 何でございましょう。

この砲身を作る工程
もそっと早う進められんか。

これでは 納期に間に合わん

もっと水力を上げて 歯車を増やせば

より早く 作る数も
より増やすことができるやも。

うん? そんなことができるのか?

ええ やってみましょう。

(砲声)

(砲声)

♬~

時代の大きな流れが
久重の人生を変えたのです。

明治になると

久重は 佐賀での仕事を終え
地元の久留米に帰っていました。

既に 71歳。

しかし もの作りは
やめていませんでした。

作っていたのは…。

こんなエピソードが
残されています。

<夏の盛りのある日>

<久重さんが ニコニコしながら

今 雪を馳走するという。

出されたのを見ると
本物の雪と 少しも違いない!

驚いた!>

ほんとだ~! 雪だ~!

冷凍庫が一般的でなかった この時代。

夏に 雪のような氷を作り

近所の子供たちを
楽しませていたのです。

冷た~い。

雪みた~い!

久重は 遊び心を
失ってはいませんでした。

75歳の時 上京。

工場を立ち上げ 機械製作を始めます。

ものすごいバイタリティーだね
75だって。

社名には
「珍奇」の文字が。

人を驚かせるのが
大好きな

久重らしさがあふれた
名前です。

ほんとだね
「珍奇」だもんね。

…など珍しい製品を次々開発。

更に 電信機や
電話機なども手がけました。

はあ~!
すごい…。

久重は 残りの人生を

人々の生活に役立つ発明に
費やしたのです。

田中久重。 からくり師の心意気を
最後まで持ち続けた天才です。

いや ほんとにね 70超えて
75で上京っていうね

すごいバイタリティーを感じますし
ねえ?

そうですね 新しい やっぱり ものに
チャレンジしたいっていうんで

電信機なんかを作って
これが もう大評判になって

政府が 是非ですね

久重が持っている
工場の設備とか 職人さんを

引き取りたいって言ってきて…

じゃ だから もうほんとに

生涯をかけて その まあ
好きなことをやり通したというね。

ハハハハッ!
トップメーカーです 言わずと知れた。

その まあ…

ねえ 所長。 今日の調査で

ほんとに
江戸時代の教育のレベルの高さ

実感しましたよね。
驚きだったね。

いや ほんとに ちょっと驚きだね。
すごい高かった。 う~ん。

おお~ 大きく出ましたね。
同時代では。
レベルとしては。

ほんとに すごいですよね。

できたんじゃないかなと思うんですね。

やっぱり この…

そうなんです。 明治政府になってから
「地租改正」っていって…。

はいはいはい 習いました 習いました。
土地に… 習いましたよね。

土地に税をかけるっていう
そういう制度が出来たじゃないですか。

やっぱり土地を こう全国的に
全部 測量しなくちゃいけない。

そうか。
分かってないと 税もかけられない。

その 税の仕組みが整った。
そうなんですね。

いや 江戸時代 すげえなあ。
ねえ。 うん。

いや~ 所長 今日の調査どうでしたか?

いや もう ほんとにね…

まあ これね 言うは易しでね。
そうですね。

う~ん… 宿題をね 息子にね
なかなか やらないんですけどね

まあ あの 「楽しく」って
口ではね 簡単に言えますけどね。

でも やっぱり そういうのは…

そうか。
もう さすが元高校の日本史の先生。

そうそう そうだね。
親が実践しないとね。

一貫斎が この望遠鏡を発明したのは
56歳ぐらいだったし

あと 久重は 70過ぎてから
電信機 作ってるので やっぱり。

え~と 一貫斎 56歳? 望遠鏡。
56歳だと思いますね。

私より上じゃないですか。
先生と同い年じゃないですか。

同い年ですね。

我々 まだ 何かできますよ。
できます はい。

Source: https://dnptxt.com/

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