出典:EPGの番組情報
徹子の部屋 三遊亭小遊三[字]
~“骨折”“心臓手術”乗り越え聖火ランナーを~三遊亭小遊三さんが今日のゲストです。
◇ゲスト
卓球好きとして知られる落語家・三遊亭小遊三さんがゲスト。
◇番組内容
卓球のおかげで57年前の東京オリンピックでは聖火ランナーに選ばれ地元・山梨県を激走した小遊三さん。そして今年6月、2度目の聖火ランナーとして再び山梨県を走ることができた。実は昨年、愛猫をかばって足を骨折し、秋には心臓の手術をするなど苦難を乗り越えての快挙だったという。しっかり者の妻に支えられ、コロナでおうち時間が多くても快適に過ごせている小遊三さんだが、1つだけ妻に困惑させられることがあると言い…
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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- フフフフ
- 奥様
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- 聖火
- 落語家
- キャプテン
- 先生
- ビックリ
- 写真
- 心臓
- 前座
- 全然
- 全部
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
花開くといいですね。
(黒柳)まあ 可愛い! 本当ね
落語界のアラン・ドロンという方の
幼少期ですけど
これは可愛いですね 紋付きで。
はい 今日のゲストは
三遊亭小遊三さんで
いらっしゃいます。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
今の写真 可愛いですね。
はい。 あれから もう
日に日に汚くなりまして。
フフフフ…!
今 こんなに
なっちゃったんですけど。
でも 可愛い…。
そうですか?
とっても。
さて 自称
落語界のアラン・ドロンですけど
最近では 福山雅治さんに似てると
おっしゃってるそうですけど。
福山さんにお会いできましてね
やっと。
で 名前をお借りしておりまして。
いいって? フフフフ…!
写真 ちょっと もう一度 見て…。
ああ 可愛い!
これは可愛いわね。
これ 学芸会ですね。
で まあ こんな格好を
するようになったんで
小学校の頃から 落語を
やるようになっちゃって。
でも これは
本当にイケメンですね。
福山さんに似てる
って言われても
そうかなと思う感じがして。
でも 可愛いね。
紋付き 着てね。
中学の時の先生が 最近 会って
「紅顔の美少年だった君は
あれは幻だったのか?」って…。
フフフフ…! なんていう事…。
今じゃ こんなになっちゃって
先生 がっかりしてましたよ。
本当に?
小遊三さんといえば
卓球好きでいらっしゃって。
はい。
ああ こんな 小さい時から
持ってらしたんですか?
こんなの。
これね
本当に偶然なんですけれども
多分 兄貴か姉のラケットだと
思うんですがね。
でも 可愛い顔ね。 愛想のいい。
後ろにいるのは
あれ 父親じゃないですよ。
母親でございます。
もちろん お母様でしょ。 フフ…。
これ そうです。 まだ
体育館がありませんでしたから
教室で これ
机を全部 廊下へ出して
で 卓球台を入れて。
ああ そうか。
それで
みんなでやるんですけどね。
可愛いわね でもね。
夢中だったですよ。
でも あれですよね 57年前の
東京オリンピックの時に
お出になって
それで 今度の… 2度目の。
どっちも 聖火ランナーに
選ばれてらっしゃるのね。
やっぱ 卓球のおかげで。
ああ そうなんですか。
だって 57年前の
東京オリンピックの時は
聖火ランナー…。
日本全国
大体 同じだと思うんですけど
運動部のキャプテンが
第一条件だったんですよ。
そうなんですか。
大体。
私は
卓球部のキャプテンだったんで
まず 第一条件は…。
第一条件ね。
あと そうですね 学力優秀…。
すごい…。
これ 小遊三さん?
この 煙が出てるやつ。
今 肝心な事を言おうと
思ったんだけど…。
ごめんなさい。
この写真 見ちゃったもんだから。
そうです。 これ 私です。
すごい!
これ 17歳。
そう。 すごいですね!
これ 私… 山梨県の
大月という所でございまして。
猿橋というのがあるんですよ。
日本三奇橋の一つに
猿橋っていうのが。
釘を1本も使わないで
猿が こういう風にして
渡したという… こういう風に。
そこを走ったんでね
これは 新聞社の方が撮ってくれた
新聞記事になったんです。
すごく いい写真ですもんね
だってね。
「名橋 猿橋を渡る聖火」っつって。
すごい…。
私じゃない… 聖火なんですけど。
聖火なんですね。
でも
高校の卓球部のキャプテン…
主将だったので 選出されて。
はい。
それで あの…
キャプテンって なんだか
じゃんけんで
勝ったんですって…?
4人いましてね 同級生が。
で まあ 交代しますよね 秋に。
その時に… 当然 僕が
一番 成績が良かったんで
僕でいいだろうと思って。
で 3人に
「俺でいいよな? キャプテン」って
言ったら
2人が プッと
横 向いたんですよ。
あら!
「えっ? 気に入らねえのか?」。
「ああ そうか。 よし わかったよ」。
「じゃあ じゃんけんで
決めようじゃねえか」っつって
やったら 勝ったんですよ
やっぱり。
フフフフ…!
じゃんけんも強かったのね。
それで 聖火ランナーですから。
それで 聖火ランナーですからね。
それは大したものですよね。
で この時は そうですね…
1.2キロぐらい走りましたね。
へえ…!
2度目の聖火ランナーに
選ばれた…
これは東京オリンピック…。
はい。 卓球のおかげでございます。
それで… あっ すごい!
これ なんですか?
これ 甲府盆地ですね。
甲府盆地の
ブドウ畑が いっぱいある所を
走ったんですけれども。
でも このぐらい…
走ってらっしゃるように
見えますよね。
それで 人が集まっちゃいけない
っていうんで
近所の方も 遠くの方から
木へ登って こんな格好して
見てたりとか なんか
穏やかじゃなかったですけど。
そうですか。
家族が 「見に行きたい」って
言うんですけど
制限されましてね。
うん。 何人まで?
5人までって言われたんですけど
なんとか…
もうちょっと
孫まで入れると いるんで
なんとかなりませんか?
っていうんで 7~8人…。
ああ そう。 感想はありましたか?
奥様とか お孫さんの感想は。
いや まあ… 「よかったよ」って。
倒れなかったんで。
「格好良かった」って?
ええ。
よかったですよね…。
まあ 本当に 2回も 生涯でね
聖火ランナーなんて
あんまり ないと思うんですよね。
ないと思いますよ そんなの。
まして 今度のオリンピックは
延期になりましたでしょ?
そうそう そうそう。
だから 延期になった段階で もう
あっ これは もう…。
ダメ?
いくらなんでも 2回も
聖火ランナーっていうのは
ないだろうなと
思ってたんですけどね。
そしたら また そのまま
1年遅れでやってくれたんでね。
そうですね。 でも 57年前の時は
沿道が 観客で
いっぱいだったんですって?
はい そうですね。
ねえ! 晴れがましい。
甲州街道ですからね… はい。
東京オリンピックが
ちゃんと できたのは
みんな 私のおかげですよ あれ。
私が 次のヤツに
火 移してやったから…。
ちゃんと?
ちゃんと。 ふてくされて
山へ逃げ込んで 出てこなきゃ
それきりだったんですけど。
でも 57年前は 家族は
見にいらっしゃいました?
いや これはですね やっぱり
ご時世といいますかね
時代ですね。
兄貴と姉は 10歳違うんですよ。
勤めてましたんで。
上なのね。 うん。
だから そりゃ 弟が
聖火ランナーやるぐらいでは
会社 休めないです その当時。
昭和39年ですから。
兄貴と姉は 平日ですからね
もちろん 来られない。
で おふくろは
ちょっと 体の具合が悪くて。
おやじは
うちで たばこ吸ってましたね。
フフフフ…!
じゃあ 全然 どなたも?
全然 誰も来なかったですよ。
ええ。
でも 着ていらした
ランニングシャツは
もらえたんですって? なんか。
はい。 あの…。
トーチはね
ダメだったんですけどね。
トーチは もらえなかった?
着てる あれはもらいました。
トーチは もらえない?
もらえなかったですね。
あれ 押し入れに
しまっといたんですよ
ランニングと短パン。
で 噺家になる時に…
そりゃ うちにいられないですよね
自分が噺家になるったら。
もう そんな 親不孝でね
裏切り者みたいなものですから。
家出?
そうなんですよ。
その時に
忘れてきちゃったんですよ。
フフフフ…!
オリンピックのやつを?
オリンピックのやつ。
それで もう
グチャグチャだったんですよね。
ボロボロで。
もう そんなね
何十年も経っちゃうと。
でも あれなんでしょ?
お姉様が 記念コインを
買ってくださったって。
そうなんです。
その時に 57年前の…
なんにもなくて…。
そうしまして… 千円と百円の
記念硬貨があったんですね。
それを買ってくれまして。
うん。
それも おかげさまで
噺家になる時の
家出の資金に…。
フフフフ…! もう ないの?
それが… 友達が
3000円で買いたいって言うから
即売りました。
そう。 そんなに高く…。
噺家になる元手が3000円ですかね。
すごい 安いね。
今回の 聖火ランナーのトーチ。
トーチ。
あれがですね
「振り込みで
希望の方は売ります」。
うん。 で どうなすったんですか?
買いました。
よかったですよね。
おめでとう…。
それは おうちに…
これ そうですか?
これ あの… ケースを
作ってくれましてね 友達が。
で 玄関に置いて。
すごいですね これね。
はい。
で 誰かに見せようと
思ってるんですが
ご時世ですからね
誰も来ないんですよ。
ハハハハ…!
ええ。 弟子も来ないんですよ。
弟子も来ない?
弟子も来ないんですよ。
で お金
お払いになったんでしょ? これ。
はい。 振り込みで払いました。
どのぐらい… 高かったですか?
7万1940円です。
なんか 中途半端な金額で。
ちょっとね。 でも…。
なんですかね? あれ…。
でも 自慢のトーチができて。
はい。 57年前のやつは
もう どうしたかも…。
こうやって持って 渡して…
火をつけたのは覚えてますけど
あと もう 取られ…
取られちゃったっていうか…
係の先生に。
そうね きっとね。
それがあればね…。
そうですね。
57年前のがあったら
随分 いいですよね。
ええ。 でも 当時のやつは
すごい勢いで 煙が出ましたよ。
フフ… そうなの?
ブワーッと ビックリするぐらい。
火が出て?
ええ。 雨が降ってきましてね
「聖火 消えねえのかな」って
言ったら 先生に怒られましたよ。
「何言ってんだ お前! 聖火が
消えるわけないじゃないか」。
「縁起の悪い事 言うな!」。
「聖火はな 水の中へ突っ込んでも
消えねえんだ!」。
すごい…。
「気合入れて走れ」って言うから
「すみません」っつって 走る前から
謝ったりなんかしてました。
でも 直前に 足を… 骨 折った。
どうして
そんな事になったんですか?
これはね 猫が…。
猫が?
3匹いるんですけど。
それで
表へ出ちゃうといけないんで
首… 表へ出たいなって
ニャーンって鳴く時は
出して 玄関につなぐんですよ。
そのリールに
足 引っかけちゃって
猫が ビャーン! って
なっちゃって。
猫 首つっちゃって
具合悪いから
泡食って
足を踏み替えたんですよ。
そしたら これっばかりのね
隙間なんですけど
そこへ こう 突っ込んで
グキッとやって。
あっ ひっくり返しちゃったなと
思ってた…。
そしたら 夜になっても
痛みが引かない。
次の日になったら 本当に
歩けないくらい痛くなっちゃって。
あら やだ。
これは…。
車の運転だけは なんとかして
行ったんですよ 病院へ。
ええ。
駐車場へ入れて…。
それから
30メーターかそこらですかね。
そこまで もう 七転八倒の思いで
やっと 病院の入り口へ行って。
見たら 「本日 休診」って書いて…。
ハハハハ…! 可哀想!
それで また
痛い思いで帰ってきて。
その日 我慢して 次の日 行ったら
レントゲン撮ったら
骨折ですっていうんでね
ビックリしましたね。
それでも 聖火ランナーは
やろうと お思いになったの?
いいあんばいに
延期になったんで…。
ああ そうか。 そうでしたよね。
ええ。 よかったなと…。
だから 今年は大丈夫だった?
はい 大丈夫です。
でも その時 正座ができないと
高座が… できなくなるのが
困るんだったんですって?
それが… ええ。
このコロナの蔓延で…。
ああ そうか。
もう 寄席も休業になるわ
それから 方々の落語界も
全部ダメになるわ…。
お休みになって。
足 骨折して
落語ができない時に
全部キャンセルになりましてね。
でも その間に 心臓の手術も
なすったんですって?
いろいろ… そう言われてみると
いろいろ やってますね。
心臓は 心房細動っていう…
不整脈ですか。
あら。
ドキドキ ドキドキ…。
これ どうするんですか?
って言ったら
今 ここから こう入れて
焼いちゃうんですって。
ええー!
焼いて
ほくろみたいな状態にしちゃって
ピクピクするのを止めちゃう…。
それは心臓の方ですよね?
はい 心臓の方。
でも 手術後 先生に
「聖火リレー行くんですけど」って
おっしゃったんでしょ?
走るのは あんまり良くないって
言うんですね。
全くダメですか? って言ったら
いや 歩くのより遅く走れば
結構でしょうっていう…。
これ 難しい… 難しいですよ。
「歩くのより遅く走れば
いいでしょう」。 ふーん…。
ちょっと やってみたんですけど
できないですね これね。
走るなって事ですよね これ。
そうですよね。
あんまり 歩くのもね
速くないんですよ もともと。
どんな風になったんですか?
結局。
ちょっと やってみていただいて
いいですか?
お走りになった時は
どのぐらいの…。
ですから
進んじゃいけないんですから。
こんな格好して走れませんよ。
いっぱい走ってるんですから
その辺。
みんながね。 フフフフ…!
歩くのもね お年寄りの方に…。
お年寄りったって
自分も年寄りですけど。
追い越される…。 この間ね
チワワ連れた おばあちゃんに
追い越された時はね さすがに
もう少し しっかりしなきゃ
ダメだなと思ったんですけど。
今は どれくらい… 今 ジョギング
やってらっしゃるんですか?
ええ。 走ろうと思えば
1キロは もう走れる…。
あっ そうなんですか。
だけど やりません。
でも いろいろあったけども
とにかく 大役を果たせて
聖火ランナーをおやりになって。
それはよかったですよね。
ええ。 まあ 生涯の思い出ですね。
ねえ。 なんだかんだって
2度もなすったんでしょ。 すごい。
でも コロナ禍で なんか
お弟子さんも来なけりゃ
お孫さんも来なけりゃ…。
おうちに 誰も来ないんですって?
そうなんですよ。
自慢できないんですよ 全然。
フフフフ…! これは
皆さんがいらっしゃる時ね。
これは お正月
みんな集まるんですけど…。
そうですね。
お弟子さんと 一門 孫弟子。
全部で どのくらい…。
それから かみさんと
せがれ夫婦と孫ですか。
うん。
お孫さんが何人?
孫が3人です。
息子の方に2人 娘に1人。
でも 会う回数が減った代わりに
娘から
動画が… 送ってくるんですって?
子どもの。
そうなんですよ。
他に接触のしようがないので。
この間 ビックリしましたよ
いきなり こう見せられて。
スマホっていうんですか あれ。
そしたら こんな
あざだらけの顔して
「これ」って言うから
「えっ! なんだ? これ!」
「どうしたんだ!?」って言ったら
娘が…
私の娘が… メイクなんですよ。
メーキャップの方を
やってらっしゃる。
それで 面白半分に
孫が ゾンビ…。
まあ イヤだ。
ゾンビメイクっていうの…。
ゾンビメイク?
ちょっと 見せていただけますか?
あるんだそうですよ それが。
あっ これで きたんですか?
イヤだ 怖いわ。
こんなの… フフフフ…!
これ ビックリするでしょ
こんなもん見せられたら。
驚きますよ。 フフフフ…!
当人は すっかり
その気になっちゃってるんで。
本当のけがかと思いますよね。
ねえ!
まあ あんな事をして
遊んでるんですけどね。
でも まあ お嬢さんも…
お父さんも退屈そうだから…。
でも 最近では
おうちにいらっしゃる事が
あまり苦にならない?
毎日 奥様のお料理を
召し上がってるんですけど。
ただ ちょっと 小さな不満が
あるんですって? その時。
まあ あの… うちにいて
なんにもしないですからね。
本当 しないんですよ。 全く。
何もね。
ソファに
張り付いちゃったように…。
ごみ捨てもしない?
おなか減らないんですよ。
ああ そう。
それでも やっぱり
かみさんは 一生懸命
こしらえてくれるんで…。
また 好きなんですよ 料理が。
おうちにいらっしゃるからね。
私は 食べ物音痴というか その…。
なんか おいしいものを
食べたいとかって
そういう事ないんですよ。
ああ そうなんですか。
子どもの頃から 台所へ入ると
「ダメ! 入ってきちゃ」って
言われた方ですからね。
つまみ食いするからっていうんで。
つまみ食いなんだ。
それで… だから
朝ごはんなんかも
私 簡単でいいんですよ。
月曜日 生卵 火曜日 納豆
水曜日 鮭。
それから たらこがあって
1日ぐらい トーストがありの…。
卵?
まあまあ そんな…。
それでいいんですよ。
あと おしんこと。
それなのに いっぱい出ちゃうの?
いっぱい出ちゃう。 本当に…。
なんか こしらえるんですよ。
ああ また なんかやってるなって。
もう 見た目で
これは もう 絶対 多いなと。
ところが 気が小さいから
言えないんですよ。
ハハ…! 奥様に?
そう。
どうなさるんですか? それ。
「量が多いよ」って
おっしゃった事ないの?
さりげなく1回
「ちょっと これは 1品
いつも多いような気が
するんだけどな」って言ったら
完璧に
聞こえないふりしてましたね。
ハハハハ…! 本当?
ええ。 まあ… ねえ。
かゆくないところに手が届く
ぐらいの事になりますんで。
そんなに気ぃ使ってくれなくても
結構なんでございますけど。
でも まあ ご結婚なすったら
そんなに長くね…。
前座の時だったんですって?
お付き合いが始まったのが。
ですから
師匠に内緒でございましたね。
僕は 大月から
前座 通ってたんですよ。
大月って 東海…
なんか 新幹線… ああ 違う。
高速 走ってると
大月ってありますよね。
大月インター… あそこです。
あそこから
電車で通ってたんですよ。
で 彼女と付き合って…。
それは もう 帰るの大変ですから。
夜席やなんかね 終わってから。
そうでしょうね。
自然に まあ だんだん
そっちに行っちゃって。
奥様のアパート? フフフフ!
まあ うち 飛び出して…
飛び出した時は
兄貴が怒っちゃって もう。
噺家になるって…。
ああ そうそう。
兄貴が もう 「バカ野郎!」って。
「二度と帰ってくるな」って…。
で まあ
僕は出ちゃったんですけど。
兄貴がね
ぽっくり逝っちゃったんですよ。
僕が噺家になった途端に。
あら!
ちょっと 僕もね
責任 感じてるんですけど。
そうですよね。
それで それがきっかけで…
全然 知らせてくれなかったんで
患ってるなんていうのは。
亡くなって
うちから通うようになって。
やっぱり 通うよりは
こっちの方がいいって…。
奥様の方が?
はい はい。
そこへ転がり… 言ってみると
転がり込むっていう形ね。
そうですね。 向こうの親も
心配したでしょうけどね。
そうですよね。 でも その頃は
前座でいらっしゃったんで
なんか お食事も 全部
奥様のおごりだったんですって?
一日50円…。
前座って 一日50円?
50円。 それが 半年ぐらい続いて
それから 一日100円。
それにしても少ないですよね。
とてもじゃないですけど 1畳…
部屋 借りるのに
1畳1000円だったですから
3畳間で3000円ですから
そのぐらいの時の…
いくらなんでも…。
暮らせないですよね。
みんな かみさんに
おんぶに抱っこだった…。
奥様も
お仕事してらしたんですか?
もう して…。
奥様は お給料もらった?
はい そうです。
じゃあ もう 全部 奥様…。
そうですね。
なんか 奥様の発案で
都営住宅に申し込もうという事で
申し込んだんですって?
すごく いいとこへ… どうせなら
いいとこがいいっていうので
便利のいいとこへ…
新宿に申し込んだら
当たっちゃったんですよ それが。
でも それの時に… 申し込む時に
いろいろな条件があって
そこのところに
いろんな事を書き込まなきゃ
いけないんでしょ?
結婚してるとか…。
結婚してなきゃダメなんですよ。
だから 籍が入ってなきゃ。
ああ そう…。
入居以後… 入居から半年以内に
籍を入れなきゃいけない。
それで
収入の上限があるんですね。
だけど そんな 50円ぐらいじゃ…。
そうなんですよ。
無所得証明っていうのを
取りに行きました 区役所に。
そしたらね 「無所得証明ください」
って言ったら
「無所得証明? 何やってるの?」
って言うから 「落語家」。
「落語家? 落語家って
無所得で どうするの?」。
「だって もらえないから」
「何で 飯 食ってるの?」。
「箸と茶わんで食ってるよ」って…。
ハハハ…!
そしたら 「いい商売だな」って
区役所の職員が。
そうですよね。
ええ。 で なんとか滑り込んで。
半年以内に 籍入れなきゃいけない
っていうんで
半年以内に 籍入れました。
よく そういう方が
いらっしゃいましたよね
いいあんばいに。
今の奥様?
そうです。 そうですよ!
問題ですよ 違ったら。
そうですよね。
間違いなく。
でも あれですってね
息子さんには 今のお仕事は…
噺家は継がせなかった?
そうですね。
それは もう こんな商売
人に勧められないじゃないですか。
フフフ…!
ましてね せがれになんか
やらせませんよ。
そうですか。
だから もう 小さい頃から
「お前はな あんまり
口が よく回らないからな
落語家とか そういうのは
無理だな」って言い聞かせてた。
そしたら ならなかった?
ならなかった。
お孫さんは どうです?
孫は わからないですね。
孫は 別に… 孫の将来はね
私は見届けられませんから。
今 いくつなんですか?
今 9つ。
男の子?
男の子。
女の子は もう 高校1年生。
ああ そう。
じゃあ 9つの子が
どうするかですよね。
そう 9つがね 男で まあね…。
でも 多分 やらせないでしょ。
フフフフ…!
でも あれですよね 小遊三さんは
大学にもいらしたんですよね?
はい。 奨学金で。
あっ 奨学金で? 偉い。
じゃあ それから
落語家におなりになったの?
はい そうです。
そうですか。
じゃあ 高学歴の落語家ですね。
ええ まあ…。 高血圧ですけど 今。
『徹子の部屋』は
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