出典:EPGの番組情報
情熱大陸【庭師/川上裕▽モネが愛した庭を日本に…孤高の庭師が魂を込める絶景】[字]
世界で唯一“モネ”の名を冠することを許された庭園…高知県にある「青い睡蓮」が咲く3ヘクタールに及ぶ庭の管理を担う、庭師のひと夏の奮闘。その名に恥じない庭を――
番組内容
「私は、モネに雇われた庭師のつもりで仕事をしています。」 高知県にある『北川村「モネの庭」マルモッタン』は、フランスのモネ財団から、世界で唯一モネの名を冠することを許されたという、庭園。この3ヘクタールに及ぶ庭の管理を担う庭師が、川上裕59歳。印象派の画家クロード・モネが後半生を捧げて描き続けた睡蓮がある「自宅庭園」…モネが愛した光景を繊細に再現、守り続けている男の言葉だ。
番組内容2
そして、存命中のモネが咲かせたいと願いながら、「自宅庭園」があるフランス・ジヴェルニーの気候が適さず叶わなかった熱帯性の「青い睡蓮」が見られるのは、高知ならではの光景。「庭の状態が悪ければ、いつモネの名を取られてもおかしくない」取材に訪れた8月上旬、通過したばかりの台風の復旧作業に追われる彼の、一心不乱に植物と向き合う様は、まるでモネに雇われた庭師のよう―。そんな孤高の庭師のひと夏の奮闘を追った。
プロフィール
【庭師/川上裕(かわかみ・ゆたか)】 1961年、高知県生まれ。農業を営む両親の元、幼い頃から植物に親しみ、5歳の時には庭に小さなマイガーデンを持っていた。いつしか農家を継ぎたいと思うようになるが、両親から「公務員など安定した仕事に就いた方がいい」と諭され、大学受験に挑戦するも3度失敗、地元の銀行に就職する。それでも植物への思いは絶ちがたく、30歳で造園会社に転職。
プロフィール2
樹木だけでなく、花を扱いたいという思いで『北川村「モネの庭」マルモッタン』の庭園管理責任者に就いたのは42歳の時。モネの世界観を理解するために、フランス・ジヴェルニーの「モネの庭」を度々訪れ、モネの絵画にある色彩・光・空気感、その全てを庭づくりのインスピレーションとして日々の仕事に取り組んでいる。2015年には、フランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章。
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
公式HP
【番組HP】 http://www.mbs.jp/jounetsu/
関連公式URL
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 文字(字幕)
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- 職人
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
<少年時代から 草花に心ひかれた>
<でも まさか こんな人生が
待っていようとは…>
<庭師・川上 裕に任されたのは
異色の庭だった>
<睡蓮の池と青い橋は
あの画家を思い起こさせる>
<自らデザインした庭を
飽くことなく描き続けた
印象派の巨匠 クロード・モネ>
<彼が愛した庭を 日本にも…>
<高知県北川村には 世界で唯一
フランス本国から
モネの名を使うことを
認められた庭園がある>
<3ヘクタールもの敷地に広がる庭は
偉大な画家へのオマージュに
あふれていた>
<そこには およそ1000種
10万本の花が植えられ…>
<睡蓮の池が広がっている>
<中でも 青い花を咲かせる睡蓮は
人気が高い>
<ユニークな庭が
村の
貴重な観光資源となるまでは
しかし 茨の道だった>
(スタッフ)なるほど
<庭の責任者となって 18年>
<川上は モネの美意識を学び
その精神を具体化することに
身をささげてきた>
(女性)はぁ~
(川上)ストップ
<功績が認められたのは 2015年>
<フランスの芸術文化勲章
シュヴァリエを受章する>
うわっ おぅ 咲きゆうで
すごい すごい
バッチリ
<それにしても なぜ
これほどまでに
のめり込んだのだろう>
♬~
<8月初め
モネの庭を台風がかすめていった>
<庭師・川上 裕には 気が重い季節>
<まずは 被害の状況を確かめる>
どっから
手ぇつけてええやら分からん
<風雨にさらされた草花は
すっかり 勢いをなくしていた>
まぁ もう
いつものことなんでね… うん
<倒れかけた茎の一本一本に
支柱を添えて
麻ひもで固定してやる>
<恐ろしく地道な作業が
花たちの命を支えていた>
<特別なことはできないし しない>
(スタッフ)うん?
病気
(スタッフ)病気… あ~ ホントですね
散らばって
また いい条件になったら出てくる
(スタッフ)あ~ そうなんですか
使いたくないです
(スタッフ)使いたくない
使いたくない ホントはね
もう全部 使いたくないんやけど
でも どうやっても 一部…
それの方がね
(スタッフ)うん
<花は生き物 虫も生き物>
(女性)うわ~ すごい!
<地域によっては絶滅危惧種の
ブルービーにも
ここは 楽園だろう>
<実を言えば 川上は
モネに さしたる興味はなかった>
<本家・フランスの庭を
目の当たりにするまでは…>
これですね 向こうの庭
(スタッフ)あぁ
規模も大きいからね 圧倒的に
だからもう
私 一番最初 見た時はね
あっ もうこれ 勝てんわと思った
私 勝つつもりで行きよったんで
初めは
(スタッフ)そうですか
そうですよ
(スタッフ)ほぅ~
偉そうでね
でも これ見てね
あっ いかんって思いますね
<以来 何度も現地に足を運び
精緻な技を学んできた>
<何よりも
庭師
ジルベール・ヴァエさんの仕事に 感服した>
ほんでも やっぱり
色彩に関して すごい 絵はね
(スタッフ)色彩
うん 色 色 色のね
それで 頑としたものがあるし
自分の信念がね
<その人は 資料をあさり
当時の庭師を訪ねて
廃れかけていたジヴェルニーの庭を
よみがえらせた>
<画家・モネの研究にも
大きく貢献したという>
<ヴァエさんの存在が
川上を変えた>
<優れた職人の技術は
優れた職人だけに
引き継がれてゆく>
(スタッフ)あっ そうですか
うん
これの次…
(スタッフ)はい
<この日は
睡蓮が咲く 水の庭の手入れ>
<特別に
池に入っての撮影が許された>
<睡蓮は 一つ一つが
水中に置かれた鉢から
茎を伸ばしている>
<実が出来て
花への養分が失われないように
茎を 丁寧に間引きしていった>
(スタッフ)はい
で それを…
あ~ ほらほら これこれ
これこれこれ ほら
…あるでしょ 水みたいに
(スタッフ)はい
それで 開いちゅうでしょ 中が
ねっ
(スタッフ)はい
これ 初日
(スタッフ)あ~ そうなんですか
2日目 3日目になったら
こういう感じに
中が閉じてます ほら
ほら
(スタッフ)あ~ なるほど
ねっ 違うでしょ?
(スタッフ)はい
これで 今度は その手で
これをつけて なめる
(スタッフ)どこに?
自分で 中心の その水滴をなめる
つけて それで なめる
(スタッフ)あっ 甘いですね
フフフ… へぇ~
<伸び上がって咲くのは
熱帯性の睡蓮>
<緯度の高いフランスでは育たず
モネが断念したもの>
<川上は 温暖な高知で
画家の夢をかなえたことになる>
(スタッフ)睡蓮をやる上で
一番大事にしてることって
どういうことですか?
(スタッフ)水の鏡を作る
うん
レイアウトされてね… うん
<青空を映し
周囲の緑を映し込む水面こそ
モネが理想とした余白だった>
<新型コロナウイルスの影は
庭園にも及んでいる>
<それでも…>
(男性)ありがとうございます
いえいえ
あぁ いつ行かれました?
(女性)えっと 5年前 2017年
うんうんうん… はいはい
(女性)…に行って
はい
いや~ 何か でも
お会いできて よかったです
何か ほら よく言われるのよ
ワイド… ワイルド
ハハハハ!
すいません
いやいやいや
どうもありがとうございました
そんなにしかね できない
広すぎて
ほら 日本でも有名な方だから
全然 有名じゃないです
有名ですよ
いえ 有名じゃないですって
そうすると ほら
人 変わっていく人
いるじゃないですか あぁ~
でも 全然 お人柄が出てて
そのとおりの お庭だなと
思いましたけどね
今日 ホント
どうもありがとうございました
すいません
ありがとうございました
すごい 嬉しかったです
また 是非
また是非 来させてください
はい ありがとうございます
(スタッフ)嬉しいですね
え? 嬉しいですね
嬉しいですね やっぱりね
ジヴェルニー
行ったいうところも…
(スタッフ)人柄が出てる
っていうのが いいですね
<庭師は黒子であれ…>
<ふと 師匠の言葉が頭をよぎる>
<早くも 5歳で庭造りに目覚め
山の草花を育てていた>
(スタッフ)はい
NHKの「趣味の園芸」
(スタッフ)そうなんですね へぇ~
「趣味の園芸」見よるやけ…
<農家を継ぐつもりが
親の猛反対で 地元の銀行に就職>
<けれど 性に合わなかった>
<造園会社に転職した時 30歳>
<42歳になって
モネの庭に職を得る>
<2015年には モネの精神を宿す
庭園造りが評価され
フランス政府から
勲章まで贈られた>
(拍手)
(スタッフ)
「モネの庭」っていう名前は
悪ければ取られてしまう
可能性だってあるわけですか?
…と思ってます
取られるというか もう
なしじゃないですか
それで終わるんじゃないですか
うん… だと思いますね 100パーセント
で それで いいと思うしね 私は
いいと思う
それがいい なくなるもの
永続するものではない
庭がよくないのに
名前があるっていうのは
間違ってますよね
多分 もう そんなにしたらね
絶対に いいものにならないと思う
取られるという危機感があるから
やらないかんと思うし
そうやって やっていこうとするし
もう そこしか
生きる道ないですもん
こんな田舎なので
<自分には
生きる価値があるのか…>
<そう思い詰めた時期もあった>
<結局 花に救われたのだ と
川上は言う>
<早朝4時に家を出て
この日は釣り>
(スタッフ)これは おうちで
こうやって やってるんですか?
(スタッフ)あっ モネで
ハハハ!
まぁ ルアーとかがね 簡単で
いいのは知ってるんですけど
何かね 何かね
<休日を楽しむ息抜きの一つ>
<とはいえ
車で2時間 歩いて2時間>
<ポイントは
道なき道の その先だ>
<人里離れた山奥に
清れつな流れが走っていた>
<狙うのは
渓流の女王といわれるアマゴ>
(スタッフ)おぉ~
(スタッフ)ちっちゃい
違う 違う
(スタッフ)アブラハヤ?
これ ダメ (スタッフ)ダメ?
これ ダメ
<花は いつも川上を待っている>
<だが 相手が魚では
自ら動くしかない>
(スタッフ)水の中…
<朝8時から釣り始めて
3時間が過ぎた頃…>
おぉ~
<艶やかな魚体は 体長20センチほど>
(スタッフ)フフフフ
まぁ アホですよね
こんなことしよるっていうのはね
たったの4つぐらいですよ 今
(スタッフ)今 5匹ですか
あぁ 5匹かね 5匹やろか
<むろん 味は申し分なかった>
<広大な敷地の一部に
大改造を施し
新しい庭を完成させたのは
去年のこと>
<モネが描いた地中海の町
ボルディゲラの名を冠している>
<イタリア南部を旅して
画家は光に触発された>
<ここは
花の庭とも水の庭とも違う庭>
<君なら造れる…>
<川上に けしかけたのが
ヴァエさんだった>
でも ここは 地中海のようには
いきませんよって
雨があって 多湿で 高温多湿
難しいですよって
ヴァエさんに言うたら
ヴァエさんは
そら分かる でもね と
ジヴェルニーは
これをやることができない
あまりに温度が低すぎて
だから ここは
そういうことが あったとしても
うちより可能性があるやんかと
でも まぁ…
<既に 管理する立場を退いた
ヴァエさんは
今でも ジヴェルニーを
気にかけている>
<川上の庭が完成したと聞き
すぐにも
日本を訪ねるつもりだったが
コロナ禍で果たせずにいた>
<彼が 川上に寄せる信頼は厚い>
<思い立ったのは
リモートで庭の全容を伝えること>
<師匠に何を言われるか…>
<怖いけれど
聞かずにはいられない>
ボンジュール
PC「ボンジュール」
<フランスのヴァエさんと
リモートで映像が つながった>
これから ボルディゲラの庭を
見たいと思います
ヴァエさん 見てみてください
池は日本庭園の石組みを使って
それを 地中海のイメージの中に
入れてあります
そのボルディゲラの
モネの描いた絵の場所を
ヴァエさんと一緒に
見に行った時の そのイメージ
そういうのがあって
2つの庭とも 絶対に
違うようにしたいっていうのが
だから アドバイスをもらったし
そういうふうにしたかった
というのが
この今の出来た庭になります
ありがとうございます
また 皆さんに
お会いしたいと思います
ホッとしました… ホッとした
何て言うのかと思った
だから これは 言って
ええのかどうか分からんけど
私は あの人に認められるために
ある部分 仕事はしてましたよね
(スタッフ)う~ん
そう
(スタッフ)これから じゃあ 植物と
どう 向き合っていきますか
う~ん でもまぁ
今までどおりですよね
今までどおり
ただまぁ 私の中では
ここを ほら 続けていって
もらいたいので みんなに
そのことを伝えていくことがね
それだけなので
<明くる日…
またもや台風が近づいていた>
カワノ オハラよ 下をよ ねぇ
あんまり傷めんように
(男性)えぇ えぇ
<雨足は次第に強まり
風も出てきた>
<草花のために
できる限りの対策を…>
<我が子のように
庭を慈しむ職人の背中は
若いスタッフたちの
道しるべだろう>
台風 うん…
ホント ホント
<自分は 花に助けられた>
<その恩を
庭師・川上 裕は忘れない>
<次回の「情熱大陸」は
北海道の…>
<味噌だけじゃない>
<ナンバーワンの人気店が
追い求める無限の可能性>
Source: https://dnptxt.com/
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